親戚の子預かる感覚 短期の里親という選択肢もある【児童虐待ひとごとじゃない】:日経DUAL


親戚の子預かる感覚 短期の里親という選択肢もある【児童虐待ひとごとじゃない】:日経DUAL 2018/10/02

”里親というと、里子が大人になるまで引き取って世話をすると思われがちです。しかし児童養護施設で暮らす子どもを定期的に数日間、自宅に迎えたり、実親の養育が難しい一時期だけ子どもを預かったりする、短期の里親という選択肢もあるのをご存じでしょうか。

厚生労働省は、実の両親の元で暮らせなくなった子どもを、児童養護施設から家庭的な環境へ移す方針ですが、受け入れる側にとって長期で子どもを迎えるのは重い決断です。一方、週末などの一時預かりは、親戚の子を数日泊めるのと似た感覚で始められることから、里親を増やすためのアプローチとして注目されています。何年にもわたり、定期的に数日間ずつ里子を受け入れている里親女性の思いを紹介します。”

” 「家でジュースを飲んだり、大人の晩酌のつまみを一緒に食べたりしながら、ああだこうだと話をする。そんな『普段の生活』が、彼にとって心休まるときなんじゃないかと思います

神奈川県内で「三日里親」を14年間続ける女性(56)は、そう話します。2歳半から定期的に預かり続けている男の子は、もう16歳。普段は児童養護施設にいますが、月1度、週末に3日ほど家に泊まりに来ます。”

また、短期の里親に関する情報提供と啓発を目的とした一般社団法人「RAC」の千葉彩代表理事は、”短期の里親は、『親になるんだ』と気負うことなく踏み出せる支援です”とし、”子どもが虐待されたとき、地域の里親に一時期だけその子を託して親を支援することができるようになれば、虐待の深刻化を食い止める効果も期待できます”と一時預かりの効果も指摘しています。

相次ぐ虐待のニュースに心を痛めつつ、自分に何ができるのかわからない、と感じる方も多いのではないでしょうか。

人生に丸ごと責任を持つ特別養子縁組・長期里親以外にも、こうした選択肢があることが広く知られれば、社会的養護を必要とする子どもたちにとっても、より多くの子どもが家庭環境を体験することができます。

子どもを社会で育てる担い手のすそ野が、少しずつでも広がるとよいですね。

https://dual.nikkei.co.jp/atcl/column/17/061400097/092100008/