虐待死の乳児 70%は母親が妊娠望まず:NHK NEWS


虐待死の乳児 70%は母親が妊娠望まず:NHK NEWS 2016年9月16日

厚生労働省が公表した虐待により死亡した18歳未満の子どもについての分析結果を、NHK NEWSが詳しく解説しています。
去年3月までの1年間に、虐待を受けて死亡した18歳未満の子どもは、無理心中を除いて全国で44人。このうち、1歳未満の乳児は、前の年より11人多い27人で、全体に占める割合は初めて60%を超え、調査を始めた平成15年以降で最も高くなっています。
虐待によって死亡した27人の乳児のうち、70%に当たる19人では、母親が妊娠を望んでいなかったことがわかりました。

厚生労働省は「望まない妊娠をした女性を支援するため、助産師や保健師などが、妊娠から子育てまでの相談を一括して受け付ける窓口を全国の保健所などに整備したい」としています。

妊娠や育児の問題に詳しい大阪府立母子保健総合医療センターの佐藤拓代さんは、「重大事件を起こしてしまうのは妊婦健診を受けていない人が多く、本人が妊娠を届け出なければ始まらない今の母子保健では限界がある。母親が孤立しないように周囲の人や地域があたたかく受け止められるような環境作りを考えていく必要がある」と話しています。

民間団体の「にんしんSOS東京」では、東京助産師や社会福祉士などが集まり、医療機関を受診せずに妊娠に悩んでいる女性を対象に、去年12月から電話やメールで相談を受け付けています。こうした支援団体は全国各地に広がり、去年11月には、それぞれの担当者が情報を共有してより効果的な支援策を検討しようと全国組織が設立されました。

必要とする女性にこそこうした支援の手が届き、小さないのちが救われるよう、切に願います。